Vivinavi : Atsugi : (Japan) Atsugi

朝晩の風もひんやりしてきて、秋の深まりを感じますね。日中は過ごしやすい気候になってきたので、お散歩に出掛けて色づいた木々の葉や木の実など秋を見つけてみるのもいいですね。また、だんだんと日が暮れるのが早くなってきました。なんとなく寂しい気持ちになりがちですが、読書や音楽鑑賞、星空観察など思い思いの「秋の夜長」を楽しんでみるのはいかがですか。

◆アルコール依存症とは～正しい理解と支援～◆
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アルコール依存症とは、アルコールを長期間多量に摂取した結果、アルコールに対し精神依存や身体依存を来す精神疾患です。老若男女を問わず、長期間多量に飲酒をすれば、誰でもアルコール依存症になる可能性があります。また、アルコール依存症は個人の性格や意志の問題ではなく、脳の回路の病気です.
[精神依存]
飲酒したいという強烈な欲求（渇望）が湧きおこる、飲酒のコントロールがきかず節酒ができない、飲酒やそれからの回復に1日の大部分の時間を消費し、飲酒以外の娯楽を無視する、精神的身体的問題が悪化しているにもかかわらず断酒しないなど
[身体依存]
アルコールが体から切れてくると、手指の震えや発汗などの離脱症状（禁断症状）が出現する、以前と比べて酔うために必要な酒量が増えるなど
[アルコール依存症の背景]
アルコールに依存する背景には、物質や行為に頼らないといられないこころの状態「生きづらさ」があり、その解消や、現実逃避のために飲酒が始まります。 依存の問題が重いほど陥りやすい心理状態の例として、次のものがあります。
１　他者への不信感(周囲の人を信じられない感覚)
２　拒絶されている感覚(周囲の人にありのままの自分を受け入れてもらえていないという感覚)
３　自分への信頼の低さ(自己肯定感・自己効力感の低さ)　など
逆境体験（例えば虐待やいじめ、性被害など）が多いほど、依存症になりやすいという研究結果もあります。また、アルコール依存症の親を持つ人は、そうではない人と比べて依存症になる確率が4倍高いとされています。
[アルコール依存症の治療～「断酒」が原則～]
アルコール依存症は、回復可能な病気です。アルコール依存症から回復するために最もよい方法は、断酒＝ずっと酒を一滴も飲まないことです。
しかし断酒をし続けるのはとても難しいことです。たとえ数年間お酒を全く飲まなかったとしても、また一滴でもアルコールを飲み始めると、たちまち元の飲み方に戻ってしまうのが依存症です。長年かけて作り出された依存症の脳の回路は、しばらく酒をやめたことで消えてなくなるわけではないのです。 断酒が難しい原因のひとつに、「否認」という心理的防衛反応があります。否認とは、「飲酒の問題がない」と全く認めないことだけでなく、「問題はあるけど軽いほうだ」「いざとなればいつでもやめられる」と、問題を実際よりも軽く考えることも含まれます。
自分の問題を認め、断酒を継続し、アルコール依存症から回復するために、アルコール依存症の専門的な治療を行っている医療機関へ受診し、きちんとした診断・治療を受け、断酒のための正しい方法を専門家と相談することが、断酒の成功への近道になります。
認知行動療法などの心理療法を元に、より効果的なアルコール依存症の治療プログラムが開発されていて、アルコール依存症治療専門医療機関で治療を受けることができます。治療の内容には自分の飲酒問題の振り返り、飲酒に対する考え方の検討、危険な状況での対処、退院後の生活についての計画などが含まれます。
[アルコール依存症者の自助グループ]
自助グループは、何かしらの生活の難しさを感じている方が、同じような悩みを抱えている方々と互いに支え合い、その困難を乗り越えることを目的とした集まりです。自助グループでは、参加者同士でアルコールに関する体験を語り合う活動や、アルコール依存症からの回復プログラムを実施しています。 仲間と一緒に断酒していくことは、断酒を続ける大きな力になり、専門の医療機関での治療と並行して自助グループに参加する方も少なくありません。
・AA（アルコホーリクス・アノニマス）
アルコール依存症の当事者の自助グループ
・アラノン
アルコールに何らかの問題傾向を持つ方の家族のための、AAの流れをくむ自助グループ
・断酒会
AAの取り組みを参考に、日本の文化などを考慮し、独自の発展を遂げた自助グループ アルコール依存症の当事者と家族が一緒に参加する会や、家族のみでの会もあります。
[アルコール依存症と共依存]
アルコール依存症のご家族は皆、「依存症」に振り回され疲れ切って、傷ついて苦しんでいます。依存をやめて欲しいと思う家族が、本人の代わりにお酒を買い物に行く、本人の代わりに会社へ休みの連絡をするなど、本人が起こした問題の尻拭いをすることは、実はアルコール依存症の回復に逆効果です。それを「共依存」と言います。なんとか愛情で立ち直らせたいと家族が献身的に尻拭いをすると、本人は自分の問題に直面することなく、結果的に飲酒を続けていくことを手助けしてしまうことになります。お酒に何かしらの問題をもつ本人が医療機関や自助グループに足を運ぶことに否定的でも、その家族がアラノンや断酒会などの家族会に参加し、依存症の正しい知識を学ぶことは、ご本人とご家族がアルコール依存症から回復するために効果的です。
[アルコール依存症への理解と自殺予防対策]
アルコール依存症はとても身近で誰でも病気になる可能性があるにも関わらず、社会に正しく理解されず「だらしない」「意思が弱い」などと間違った認識や偏見が少なくありません。また、飲酒と自殺は深い関連があり、アルコールは自殺を後押しすると言われています。実際自殺された方のご遺体の30%以上の方からアルコールが検出されています。アルコール依存症の人は依存症ではない人と比較して自殺の危険性が約6倍高いとされています。社会全体がアルコール依存症について正しい知識を持ち誤解や偏見をなくし、皆で支えあう社会になることが身近でできる自殺予防対策の大きな一歩です。

☆お知らせ☆
☆いのちのサポート相談の開催日
10月24日 午前
11月５日 午後
11月21日 午前
厚木市健康医療課
TEL 046-225-2201(要予約)

◇内観療法とは◇
「内観療法」は、日本生まれの心理療法です。1940年代に吉本伊信が、浄土真宗の「身調べ」という修行法をもとに「内観」という自己洞察法（自己の内面を観察する方法）を始めました。 内観療法は、静かな和室や屏風で区切った空間などにこもり、これまでに関わってきた人（父、母、配偶者、子どもなど）に対して
１　してもらったこと
２　して返せたこと
３　迷惑をかけたこと
の内観三項目をもとに過去の自分の行動や生活態度を、年代別について調べます。
この治療の対象は、人間関係の不和を誘因とした、不登校、出勤困難、神経症、うつ病、依存症、心身症などです。「内観」が深まるにつれて過去のあらゆる体験を素直に受容し、自己の価値や生きる喜び、またこれまで恨んでいた方に対しても感謝の気持ちが芽生えるようになり、自他に対する否定的なこだわりから解放されると言われています。

☆お知らせ☆
☆11月10日から16日は「アルコール関連問題啓発週間」
毎年11月10日から16日は、アルコール健康障害対策基本法で定められた「アルコール関連問題啓発週間」です。この期間は、アルコール健康障害対策を総合的に推進し、国民がアルコール関連問題について関心を持ち、自らに関わりのある社会的問題であるとの理解を促すため、日本各地で啓発活動が行われます。

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厚木市自殺・うつ病対策webサービス
ストレスマウンテンあつぎ
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過去６か月以内に経験した出来事をチェックするだけで、ストレスの蓄積度を確認できる 「ストレスマウンテンあつぎ」をぜひご利用ください。
https://stressmountain-atsugi.jp/

※本文の内容は「厚生労働省ホームページ」「日本内観学会」「日本内観医学会」「慶応義塾大学病院医療・健康情報サイト」を参考に作成しています。

【相談窓口一覧】
厚生労働省 「まもろうよこころ」
https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/

いのちと暮らしの相談ナビ
http://lifelink-db.org/

ゲートキーパー
https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/gatekeeper/

依存症についてもっと知りたい方へ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000149274.html

神奈川県 「かながわこころの情報サイト」https://www.pref.kanagawa.jp/docs/nf5/kokoro/top.html

LINE相談「いのちのほっとライン＠かながわ」
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/nf5/cnt/linesoudan.html

厚木市 相談窓口のご案内「こころ、元気ですか？」
https://www.city.atsugi.kanagawa.jp/soshiki/kenkochojusuishinka/2_1/index.html


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